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岩崎動物病院は、東京都台東区浅草のフェレット・そのほかのエキゾチックアニマルの診療が可能な動物病院です。

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ウサギの食餌

ウサギは、完全草食動物です。牧草とウサギ用のペレットを主食としてください。乾牧草をたっぷりと与え、ペレットは決められた量(1日あたり体重の1.5%以下)を与えてください。ウサギは、後腸発酵動物であり、草を主食とする低栄養、高繊維の食事に適応しています。健康な維持期(生後6か月以降)のウサギの食事は、粗タンパク質12~15%、脂肪2~4%、粗繊維20~25%程度が良いとされています。牧草は繊維含量が高いため、消化管の機能を維持し、不整咬合を防ぐためにも役立ちます。
多くの動物が小腸でのカルシウム吸収にはビタミンDを必要とするのに対し、ウサギはカルシウム吸収をビタミンDに依存しません。食事から摂取した過剰なカルシウムは、腎臓に集められ尿中に排泄されます。多くの哺乳類では、カルシウムの尿中排出率は2%程度であるのに対し、ウサギでは45~60%であるといわれています。このような特殊なカルシウム代謝を持っているため、ウサギに高カルシウムの食事を与えることは、結石症のリスクを高めることになります。


イネ科牧草

チモシー(Phleum pratense)やオーチャードグラス(Dactylis glomerata)などのイネ科牧草は、低タンパク質、低カルシウム、高繊維であるため、維持期のウサギの主食に適していると考えられます。マメ科牧草に比べると嗜好性がやや落ちます。


マメ科牧草

アルファルファ(Medicago sativa)やクローバー(Trifolium repens)などのマメ科牧草は、高タンパク質、高カルシウムであるため、成長期(生後6か月まで)や妊娠期のように、カロリーやタンパク質を必要とする時期に与えると良いと考えられます。イネ科牧草に比べて、嗜好性は高いのですが、維持期のウサギの主食としては向きません。また、老齢期(5歳以降)のウサギで胃腸機能が低下し、痩せてきた個体にマメ科牧草を与えると食欲が戻ることがあります。


ペレット

ペレットについても、牧草と同様の考え方で選ぶことができます。主食とするペレットは、タンパク質、カルシウム含有量が低く、繊維が豊富なものを選んでください。ペレットを購入する際には、原材料、成分表示を必ず確認してください。


野菜、果物

野菜や果物はおやつ程度に考えてください。絶対に与えなければいけないものではありません。ハクサイ、キュウリ、レタスなどのカルシウム含有量の低い野菜や緑黄色野菜を週に数回、少量(牧草の摂取量に影響を与えない量)与える程度であれば、問題が起こることは少ないと考えられます。豆類、トウモロコシなどの高タンパク質なものや、バナナ、イモ類などの高炭水化物なものは、腸内細菌叢のバランスを崩し、異常発酵・鼓脹症の原因となることがあります。


おやつ、サプリメント

ウサギ用のおやつやサプリメントが多数市販されています。おやつは、ウサギとコミュニケーションをとるためのツールとして有効で、嗜好性も非常に高いのですが、与えすぎは肥満の原因となります。サプリメントに関しては、ウサギの健康維持のため補助的に利用するのであれば与えてもかまいませんが、脂溶性ビタミンやカルシウムなどは過剰症が起こることもあるため、使用方法・量をよく確認して与えてください。


新鮮な水がいつでも飲めるようにしてください。「ウサギに水を与えてはいけない」というのは迷信です。ウサギは1日に体重1kgにつき約50~150mLの水を飲むとされています。


盲腸便

ウサギは、消化しにくい植物を二重消化するため、夜間に盲腸便を摂取します。盲腸便とは、食物が盲腸内で発酵したもので、ブドウの房状のやわらかい便です。盲腸便には、バクテリア由来のアミノ酸、揮発性脂肪酸、ビタミンB群、ビタミンKが豊富に含まれます。盲腸便を摂取することによって、ウサギは植物細胞の細胞壁を構成するセルロースを効率的に消化できます。


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